最後の遣唐使 (1978年) (講談社現代新書)
最後の遣唐使 (1978年) (講談社現代新書)
によって 佐伯 有清
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少なくともこの頃の遣唐使は、大した政治的任務を帯びていなかったようである。遣唐副使の小野篁が渡航を拒否したのは、すでに民間レベルで大陸の人・物・文化・情報がもたらされていたため、莫大な国費と遭難の危険と言う代価を払ってまで遣唐使を派遣する意義が失われていたかららしい。それでも遣唐使を派遣したのは「鎮護国家」のためで、それに躍起になっていたのは上層支配層と天台・真言両宗の僧侶とのことである。中型の新羅船に比べ、遣唐使船の遭難が多かったのは大型船であったためで、造船や操船の技術が低いためではなかったと言うことなども含め、新たに得られた知識の多かった著作である。
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