あなたをまもる柔術護身法

内容も然ることながら、まえがきとあとがきの作者のコメントが印象に残りました。内容ですが、非常に実践的な内容ですが、バリエーションが多くやはり反射的に動く訓練は必要でしょう。読者が自分が想定されるシュチュエーションを思い浮かべて、その対応策という逆引き的な発想で一つずつ覚えていくのも良いと思います。しかし、実戦では考える暇も無く、タイミング、スピード、そして自分の精神状態などを含めるとそのままうまくいくのかということもあるので、練習する相手が居たほうが良いでしょう。つまり何も格闘技経験などない方が、いきなりこの本を読んでできるようになるというものとは違うと思います。一定のボディスキルがある方でないと難しいと思います。作者のコメント面での印象ですが、いかがわしい護身術などを教えている輩が多いので気をつけるようにという、気配りの利いたコメントですが、最初と最後に重ねて警鐘を鳴らしているので、余程何か風評被害などに合われたことがあるのかと、内容とは全然関係のないところに思いが巡りました。作者の誠実さが伝わり、もし自分が柔術の手ほどきを受けるなら一度お会いしたいと感じます。