幸運を引き寄せる 神秘のムーンオラクル

ムーンオラクルカードと名打っていますがスピリチュアル系オラクルカードとは違い占い系オラクルカードです。新月～満月～新月という月のサイクルを4つのエレメントと結びつけることで物事の変化を読み取り、さらに月の28相のテーマで具体的な事象を読み、女神のカードでアドバイスを得る・・・といった内容。解説が4つのエレメントと占星術のデカン、女神の神話に依る部分が多いのでちょっと難しく感じる人もいるかもしれませんが、占星術マニアならば垂涎のオラクルカードと言っても過言ではないと思います。なによりもこのような初心者向けではない内容のオラクルカードが書店に並ぶことになったことには驚きを感じるくらいの内容であることは間違いありません。どうやら原著が出版されたのは2000年のようですが、今年にリニューアル版が発売されたようです。鏡リュウジ先生の目に留まったのもその影響かもしれません。実際に占いを行ってみると確かに的確な回答が得られるようです。それぞれのカードに日本語のタイトルも印刷されているのでとり直感的にリーディングができますし、占星術にも造詣の深い方であればルネーションサイクルとデカンの天体を組み合わせることでより深くリーディングが行えるでしょう。その辺りは解説書でも触れているので読めば理解できると思います。月は変化を表します。なので物事の移り変わりや今後どうなるかということに強いオラクルカードのようです。転職、恋愛、健康など人生が移り変わりそのものであることもあり、タロットよりもわかりやすいと感じる部分も多いです。しかし欠点もいくつか。このオラクルカードの特徴として、現状のカードに現在の時刻の月相のカードを選択しなくてはいけません。つまりこのレビューを書いている2018/12/23 22:30~であれば、巻末の月の運行表から蟹座のフルムーンのカードを現状のカードとして選択するということです。占星術的な月の影響が日々の出来事に関連するということでカードを選択するわけですし、シャッフルして適当に選ぶということはできないと思います。なので占う際にいちいち確認しておかなければなりませんから、ふと占いたいと思ったときにカードのみが手元にあっても占うことは不可能です。もっとも、月相が変わるのはだいたい4日ごとですからその都度確認しておけば忘れることはないと思います。なんなら携帯などで月の運行表を写メしておくことでも対応は可能でしょう。しかしその場合は過去の月相のカードがどのサインに位置していたかを確認するのが多少めんどくさいですね。解説書によると月相のカードは過去の位置に出たものでも、未来の位置に出たものでも、月の運行表でサインを調べることでより深くリーディングできるとのことなので…全部写メしてフォルダに分類するくらいの手間は必要なのかなぁ…。いずれにしても、月相と日々の月のサインの位置のどちらを重視するか、個人のホロスコープの月の位置との関係など考えれば考えるほど味の出てくるカードなのは間違いありません。占星術初心者の方は手に余ると感じることもあるかもしれませんが、勉強にも使えると思うので臆さずに手を伸ばしてみるのもいいかもしれません。